孵化乱数列固定法について
最近話題の乱数固定を試してみたのでレポートを。
まず今回の方法(これを"乱数固定"とする)は第5世代までの"乱数調整"とは全く違って、
- 乱数調整は乱数列を決定するシードの初期条件を操作することで任意の乱数列を引き当て、目的の個体を出す
- 乱数固定は既に決まっている乱数列を特定した後に、その乱数列で目当ての結果が出るようにゲーム上の条件を整えて目的の個体を出す
となる。簡単に言うと、今までの乱数調整は「望んだ運命を作り出せる能力」で、今回の方法は「決まった運命を何度でもやり直せる能力」という感じ(説明になってるかわからん)。
で、そもそもなんでこういう手法ができるのかというと、XYで孵化(個体値・性格・遺伝箇所等)に使われる乱数列がどうやらセーブした時に記録されるらしいということが分かったため。
乱数列がセーブとロードを繰り返しても変化しないため、あるタイミングでセーブし、一度タマゴを割ってみて基礎個体値や遺伝箇所を特性してからリセットして別の親に差し替えるということが可能になる。
ここから具体的な方法について。
まずさきさんの記事にあるように、性別・性格・特性・基礎個体値・遺伝箇所・性格値に関する乱数はセーブにより保存される。
また、この時色違いになるかどうかの情報は保存されないことがゲー研会員のしゅいげつさんの検証により分かっている。
- https://twitter.com/syuigetsuIT/status/395466694937690112
- https://twitter.com/syuigetsuIT/status/395467018033324032
- https://twitter.com/syuigetsuIT/status/395473050457501696
- https://twitter.com/syuigetsuIT/status/395473243022184449
(国際孵化で色違い確率が上がる仕様が今回あるかは確定していないが、親の国籍を変えても同じ乱数列から生成される個体に影響は無いことは確認済み。)
さらに、自分で検証した結果、ロードした後1個目のタマゴについては再現できるが、2個目のタマゴについては再現できない(乱数列が何らかの要因で再計算されている?)
以上より、まず確認用の♂♀(性別不明の場合は性別不明とメタモン)でかわらずのいしとあかいいとを持たせ、性別・特性・遺伝箇所を調べる。
ここで、遺伝箇所の特定の関係上、両親は全て31と全て0であり(厳密には片方は5箇所でいい)、♀の方は夢特性にする。また、持たせる道具も本番で使う組み合わせと同じにする。(大抵の場合はかわらずのいしとあかいいとだろう)
この時使うのはなるべく孵化歩数が少なく、夢特性が存在するものであればよい。代表的なのはコイキング。
ただし個人的には乱数に関わることするなら性格値も見えるパッチールかなという謎の拘りによりパッチールを採用した。
(個体値0のパッチールを作る場合、11番道路で♀のメロメロボディを使って陸上/人型グループの♂を大量に捕まえて個体値を調べるのがお勧め)
手順としては
- 育て屋の受付の前でレポートを書く
- 特定用ポケモン(この場合はパッチール)を預ける
- タマゴが出来たら受け取って孵化する
- 性別、特性が遺伝しているかどうか、個体値を調べる
- 目当ての性別特性遺伝パターンだったらリセットし、目当ての個体値が遺伝するように孵化したいポケモンの親を預けてタマゴを受け取り孵化する
- いらない個体だった場合、そのまま育て屋に戻り現在できているタマゴを破棄し、受付の前に戻る
- ここで育て屋の外から受付の前に行く間にタマゴが出来てないかを一応受付に話しかけて確認する。最初に戻る
となる。
例
(×は個体値1〜30を表す)
- 親♂:×-0-0-0-0-0 かわらずのいし
- 親♀:31-31-31-31-31-31 夢特性 あかいいと
ここで、
- 子:♂、×-0-31-×-31-0 夢特性
という個体が生まれた場合、0でも31でもないCは基礎個体値確定、よってHPは遺伝で31ではないので♂からの遺伝確定。残りは0と31でそれぞれ明らか。
つまり生まれたタマゴは特性遺伝あり♂-♂-♀-×-♀-♂ということになる。
この時、リセットして育て屋に預ける前に戻り、
- 親♂:31-31-×-×-×-31(HAS 3V) かわらずのいし
- 親♀:×-×-31-×-31-×(BD 2V) 夢特性 あかいいと
という両親を預け直せば、物理5V夢特性♂が作れる。